〔東京外為〕ドル、158円台前半=米金利低下で水準切り下げ(16日午前9時)

AI要約

16日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場は、前週末の海外市場で米長期金利の低下により1ドル=158円台前半に水準を下げています。

トランプ氏暗殺未遂事件や大統領選勝利の可能性により、ドル円相場は変動していますが、介入警戒感が拭えず上値は限られています。

ユーロは対円は下落しており、対ドルは小幅に上昇しています。

 16日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の海外市場で米長期金利が低下したことに圧迫され、1ドル=158円台前半に水準を切り下げている。午前9時現在、1ドル=158円15~15銭と前週末(午後5時、159円20~23銭)比1円05銭の大幅ドル安・円高。

 前週末の海外市場では、欧州時間は159円台前半で推移した後、米国時間に下落した。米長期金利の低下を受け、一時157円30銭台に急落。終盤は157円90銭台に持ち直した。日本が祝日となった前日は、アジア時間から欧米時間にかけて158円前後を軸とするレンジ圏で推移した。東京時間の早朝は158円10銭台での推移。

 週末にはトランプ氏が遊説先で銃撃される事件が起きた。同氏は奇跡的に暗殺未遂を切り抜け、「大統領選での勝利が濃厚になった」(FX業者)と受け止められた。前日の米国時間は、トランプ氏の大統領選勝利を見越し、米金融市場は株高・金利上昇となったが、ドル円の上値は限られた。

 東京時間は「トランプ氏の大統領選勝利の可能性が高まったことが引き続き支援要因になる」(同)ものの、「介入警戒感が依然として根強く、上値は追いにくい」(大手邦銀)とされ、強弱材料が交錯する中、「方向感は出にくい」(同)とみられる。日本時間の今夜には米小売売上高の発表も控え、様子見ムードも強まる公算が大きい。

 ユーロも対円は下落。対ドルは小幅高。午前9時現在、1ユーロ=172円35~36銭(前日午後5時、173円16~17銭)、対ドルでは1.0897~0898ドル(同1.0875~0875ドル)。