23年ネットショッピング、支出額・利用割合ともに過去最高
2023年の家計消費状況調査年報によると、ネットショッピングの支出額と利用世帯割合が過去最高になったことが明らかになった。
特に健康食品のネット通販支出が増加し、ICT関連消費やインターネットを利用した購入状況も調査された。
支出動向の中で、食料や旅行関係費が大きく伸び、ネットショッピングの利用が進んでいることが示されている。
総務省統計局がまとめた2023年の「家計消費状況調査年報」で、ネットショッピングの支出額・利用世帯割合はともに過去最高となったことがわかった。健康食品のネット通販支出も増えた。
同統計では、ICT関連の消費やインターネットを利用した購入状況などを調査。ネットショッピングに関しては、食料や衣類、健康食品、化粧品、書籍、旅行関係費、チケットなど、代表的な22品目の支出動向を調べている。
23年の「2人以上世帯」のネットショッピング利用世帯割合は53.5%で、前年を0.8ポイント上回り、過去最高となった。
1世帯当たりのネットショッピングの支出額は1ヵ月平均2万3021円で、前年比10.6%増と2ケタの伸びとなり、過去最高を更新した。年報では、伸び率は「物価上昇分を上回る結果となっている」としている。
項目別にみると、最も多い支出は「食料」で4911円となり、同5.8%増。ネットショッピング支出の21.3%を占めている。続く「旅行関係費」が4498円で同49.5%増と大きく伸びた。22年10月からの全国旅行支援や、23年5月のコロナ5類移行で外出機会が増加したことが要因と考えられるとしている。
「健康食品」の23年平均は763円で、前年比4.5%増。「化粧品」は847円で同9.9%増となった。