淡島ホテルを香港企業グループが買収 運営会社も傘下にし所有主体と一本化 本格再生へ期待

AI要約

香港の企業グループが沼津市の「淡島ホテル」を買収し、隣接する水族館も再開、観光スポット再生に期待

所有と運営が同一グループとなり、今後は設備投資が見込まれる。アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の〝聖地〟としても人気

破産後、新しい運営会社が設立され再開。管財人はSiSグループを売却先として選定

淡島ホテルを香港企業グループが買収 運営会社も傘下にし所有主体と一本化 本格再生へ期待

 香港の企業グループ「SiSグループ」は16日、2019年に旧運営会社が破産した沼津市の「淡島ホテル」を買収したと発表した。破産後、営業継続のためにホテル従業員が設立した現在の運営会社も子会社化した。ホテルと隣接する水族館「あわしまマリンパーク」が12日に営業を再開したばかりで、同市を代表する観光スポットの再生に期待がかかる。

 SiSグループは香港を拠点にIT製品販売や不動産投資事業を展開し、日本国内で他に22軒のホテルを所有する。淡島ホテルの所有と運営が同一グループとなったことから、今後は積極的な設備投資などが見込まれる。同グループの林嘉豊会長兼最高経営責任者(CEO)は「素晴らしいホテルをグループの一員として迎えることができ、大変うれしく思う」とコメントした。

 同市の離島・淡島にある淡島ホテルは1991年に会員制リゾートホテルとして開業。現在は一般の宿泊も可能で、同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の〝聖地〟として人気を集めている。

 ホテルは旧運営会社の破産手続き開始後、建物などの資産は破産管財人が管理。従業員が新しい運営会社「フェニックス」を設立し、2022年から管財人管理下で営業再開した。管財人は23年にSiSグループを売却先として選定していた。