タイで販売されているEV、3分の1が中国BYD製。新工場も、わずか16カ月で生産開始
AI要約
比亜迪（BYD）がタイの新工場の竣工式とNEVの800万台目のラインオフを祝う式典を開催した。
新工場では年産能力15万台のNEVの生産が行われ、BYDはタイ市場で急速に認知度を高めている。
BYDは海外市場でも積極的に展開し、NEVの販売台数が増加している。
中国電気自動車（EV）大手の比亜迪（BYD）は7月4日、タイ北部のラヨーン県で新工場の竣工式を開催した。同時に、800万台目の新エネルギー車（NEV）のラインオフを祝う式典を実施した。NEVのラインオフ800万台を達成した企業は同社が初めて。
新工場は、着工からわずか16カ月で生産開始を実現した。年産能力は約15万台、車載電池などの主要部品も生産する。BYDの王伝福会長は式典で、同社はタイ市場に進出してから約2年で急速に認知度を勝ち取ってきたと振り返った。その上で、純電気自動車（BEV）の月間販売台数では首位を18回獲得しており、現在タイで販売されているBEVの3分の1がBYD製になっていると説明した。同社は今後、タイ市場向けにより多くのBEVモデルを打ち出すほか、プラグインハイブリッド車（PHV）も投入する計画だという。
BYDはここ数年、精力的に海外市場を開拓している。2024年1～6月のNEV乗用車の販売台数は前年同期比28.8％増の160万7000台で、うち海外販売台数が173.8％増の20万3000台だった。同社のNEVはすでに88カ国・地域の400以上の都市で利用されており、今回新設されたタイ工場のほか、ブラジルやハンガリー、ウズベキスタンなどにも乗用車工場を構えている。
（36Kr Japan編集部）
