韓国で輸入EVが韓国産を抜いた…現代・起亜に「中国製テスラ」が一撃

AI要約

韓国で最近2カ月連続で輸入EVの販売数が国産EVを上回り、テスラのモデルYがベストセラーになった。

輸入EVはテスラの影響が大きく、モデルYやモデル3の販売で市場シェアを伸ばしている。

国産EVの販売不振はハイブリッド車への需要移行や中国製テスラの登場が原因とされている。

韓国で輸入EVが韓国産を抜いた…現代・起亜に「中国製テスラ」が一撃

【07月16日 KOREA WAVE】韓国で、最近2カ月連続で輸入電気自動車(EV)の販売台数が国産EVを上回ったことがわかった。今年上半期のベストセラーモデルも現代自動車・起亜のEVではなく、テスラのモデルYが占めた。

カーイズユーデータ研究所によると、今年1~6月の国内EV(乗用車)の販売台数は5万5558台だ。昨年同期の5万1437台より8%増加した。

月別販売台数は▽1月2267台▽2月1812台▽3月1万6712台▽4月9593台▽5月1万1686台▽6月1万3488台だ。EV補助金の未確定で、年初の販売不振は今年も同様だった。

この2カ月間は、国産EVより輸入EVがより多く売れた。5月のEV販売台数のうち、輸入車は5880台で全体の50.3%を記録し、6月は輸入EV販売の割合は53.7%とさらに上昇した。上半期の全体販売割合は国産51.4%(2万8578台)、輸入48.6%(2万6980台)で、輸入EVが国産車にほとんど追いついた。昨年の割合は国産64.4%、輸入35.6%だった。

今年の輸入EVの善戦はテスラの影響が大きい。テスラは昨年下半期から販売価格を下げた中国製モデルYを国内で発売し、販売拡大に乗り出し、今年上半期に1万41台の販売でベストセラーモデルとなった。

テスラは今年4月、より安価な中国製モデル3を発売し、販売3カ月でEV全体の販売台数2位(7026台)を記録した。テスラコリアはモデルYとモデル3に対して下半期の限定プロモーションを実施し、市場1位の座を堅持するという目標だ。

昨年、上位圏を席巻した現代自動車・起亜自動車のEVは3~5位にとどまった。今年3月と5月にそれぞれマイナーチェンジした新モデルを発売した現代自動車のアイオニック5と起亜EV6は、上半期の販売台数が6897台、5269台でそれぞれ3位と5位だ。EV6とアイオニック5は昨年、国内EV市場でそれぞれ1万7131台、1万6625台を販売し、1~2位を占めたモデルだ。

業界関係者は「国産EVの需要がハイブリッド車に大きく移行したため、国産EV販売が不振だった。従来の米国産より2000万ウォン安い中国産テスラが登場し、市場の需要を大きく吸収した」と説明した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News