635馬力の“史上最強モデル”ランドローバー新型「ディフェンダー・オクタ」“日本初公開”で明らかになった「舗装路での驚異の実力」とは?

AI要約

イギリスの本格SUVブランドであるランドローバーは、最新グレード「オクタ」を発表しました。この新車の特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」では、その魅力が披露されました。

「ディフェンダー・オクタ」は、現行モデルの中でも最高性能なモデルとして開発され、クロカン4WD界のダイヤモンドを目指しています。エクステリアやインテリアにおいて、タフさとラグジュアリーさが融合されたデザインとなっています。

また、特別なボディカラーやインテリア素材など、アウトドアからタウンユースまで幅広いニーズに対応する特徴が備わっており、ファニーシーンにおいて一層際立つ存在感を放つでしょう。

635馬力の“史上最強モデル”ランドローバー新型「ディフェンダー・オクタ」“日本初公開”で明らかになった「舗装路での驚異の実力」とは?

 イギリスの本格SUVブランドであるランドローバーは、「ディフェンダー」の最新グレード「オクタ(OCTA)」を発表。それに先駆け、一部のメディアや優良顧客に向けた特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」が開催されました。

 会場となったのは、千葉県南房総市にある会員制サーキット施設「THE MAGARIGAWA CLUB」。山あいにつくられた同施設は周囲を豊かな自然に囲まれており、外部からの視線を完全にシャットアウトできる環境にあります。まさに正式発表前の新車を秘密裏にお披露目するには、格好のスポットといえるでしょう。

 ランドローバーの「ディフェンダー」は、同ブランドの原点というべき「シリーズ1」の流れを組むクロスカントリー車で、長きに渡って世界中で愛されてきました。

 その歴史は、2016年1月の初代モデルの量産終了によって、いったん幕を閉じることになります。しかし、「レンジローバー」や「ディスカバリー」とは異なる世界観を持った本格オフローダーだけに、その後の動向が世界中のファンから注目を集めたのはいうまでもありません。

 その期待に応えるように、現行の「ディフェンダー」が「フランクフルトモーターショー2019」で正式に発表されました。2019年11月1日には日本導入も発表され、先行予約モデルである「ローンチエディション」は瞬く間に完売。日本市場での潜在的なニーズの高さを物語っていました。

 正式発売以降も、現行「ディフェンダー」は日本でのランドローバー車のセールスを牽引。ボディバリエーションの拡大に加え、上級仕様の「X」シリーズやV8エンジン搭載のハイパワーモデル「V8」の追加などもおこなわれてきました。

 そんな現行「ディフェンダー」のラインナップに新たに加わったのが、「DEFENDER ELEMENTS」でプレビューされた「ディフェンダー・オクタ」。既存の高性能モデル「V8」と最上位グレード「X」を超えるスペシャルな「ディフェンダー」です。

「ディフェンダー・オクタ」誕生のきっかけは、顧客からの、より豪華で高性能な「ディフェンダー」を求める声にあったといいます。質実剛健なクロカン4WDでありながら、最新の技術によって高い快適性も備えた現行「ディフェンダー」だけに、そうした期待が寄せられたのも当然といえるでしょう。

「オクタ」は5ドアボディの「ディフェンダー110」をベースに、ランドローバー車ファミリー史上最もタフで、最も走破性が高く、最もラグジュアリーなモデルを目指したといいます。

 その存在を象徴する「オクタ」というネーミングは、地球上で最も硬く、最も人々を魅了する鉱物であり、特徴的な外観と耐久性を有する8面体(octahedron)形状のダイヤモンドに由来したもの。まさに「ディフェンダー・オクタ」はクロカン4WD界のダイヤモンドを目指して開発されたのです。

 さらなるタフさを追求したエクステリアは、ベースモデルと比べてひと目で迫力が増していることが分かります。

 その最大の要因は、よりふくらみが強調されたブリスターフェンダー。これにより全幅は68mm拡大され、同時に車高も標準時で28mm高められています。

 開口部がより広がったフロントバンパーのグリル、「V8」とは異なるパワフルさを表現した左右のデュアルエキゾーストパイプ、グラファイト仕上げのアルミニウム合金フロントアンダーシールドを含む強靭なアンダーボディプロテクションなど、「オクタ」専用のアイテムが加えられ、独特の世界観を構築しています。

 さらに、フロントの牽引フックは常設式となり、リアの牽引フックとともにゴールドに塗装。ラグジュアリーさとワイルドさという、相反する価値の共存を実現させたアイコンに仕立てられていることも驚きのポイントです。

 またボディ各部には、ダイヤモンドをイメージした特徴的なアイコンが散りばめられており、特別感の演出にもひと役買っています。

 ボディカラーには、特別な4色を設定。そのうち「DEFENDER ELEMENTS」では、専用開発カラーとなる「ペトラカッパー」と「フェローグリーン」という、プレミアムメタリックカラーをまとった2台が展示されていました。

「ペトラカッパー」は、マット調ながら金属の塊のような重厚さを感じさせるゴージャスな色味が魅力的。街中でよく映えるおしゃれな雰囲気を備えています。

 一方の「フェローグリーン」は、「ディフェンダー」伝統のグリーンよりも濃い色合いで、落ち着きのある色調。自然との調和を見せるアースカラーゆえ、特にアウトドアシーンで「オクタ」を愛用したい人に最適のカラーかもしれません。

 これらの2色を筆頭に、「ディフェンダー・オクタ」にはアウトドアからタウンユースまで対応する特徴的なカラーが用意されています。ただし、ランドローバーらしさにあふれる「フェローグリーン」は、生産初年度のみ設定されるファーストエディション「オクタ エディションワン」の専用色となります。

 対するインテリアは、基本デザインこそ他の「ディフェンダー」と共通ですが、各部はいうまでもなく、専用の仕立てとなっています。

 まず素材は、厳しいシーンでの機能性を重視し、上質なレザーだけでなく、高機能なファブリックも組み合わせたコンビ素材を設定。日々のメンテナンス性だけでなく、フィット感や通気性にも配慮された素材選びとなっています。

 そしてフロントシートには、ホールド性も意識したヘッドレスト一体型のパフォーマンスシートを採用。その内部には、次世代型の車載用振動音響テクノロジー“ボディ&ソウルシート”を採用し、新たな車内リスニング環境を提供してくれます。