“史上最強のゴルフ”欧州で先行販売開始 フォルクスワーゲン新型「ゴルフR」は14馬力アップの333馬力

AI要約

フォルクスワーゲンAGは、2024年7月より改良新型のゴルフRとゴルフRヴァリアントを先行販売開始。

ゴルフRは4代目から人気の高性能モデルで、25万台以上が販売されている。

新型ゴルフRは333馬力の2.0TSIエンジンを搭載し、ドイツ市場では5万3795ユーロから。

“史上最強のゴルフ”欧州で先行販売開始 フォルクスワーゲン新型「ゴルフR」は14馬力アップの333馬力

 独フォルクスワーゲンAG(VW)は、2024年7月より「ゴルフ」の高性能版「ゴルフR」および「ゴルフRヴァリアント」のマイナーチェンジ版の先行販売が開始されています。

 ゴルフRは、2002年に4代目ゴルフ(ゴルフIV)に設定された「ゴルフR32」が起源です。

 駆動方式は4MOTION(4WD)で、数々の専用装備・設計が採用され、このクラスの技術的なベンチマークになったといいます。ゴルフR32はヒット作となり、販売台数は当初予定の3倍を記録しました。この初代ゴルフRは2003年1月に日本に導入されています。

 その後、5代目ゴルフ(ゴルフV)にも250馬力に引き上げられた3.2リッターV型6気筒エンジンを搭載するR32を設定。6代目ゴルフ(ゴルフVI)からは2リッター直列4気筒ターボエンジンの「ゴルフR」となり、7代目ゴルフ(ゴルフVII)、そして8代目ゴルフ(ゴルフVIII)にも設定されました。

 これまでゴルフRは、累計で25万台以上を販売するヒットモデルとなっています。

 今回登場した新型ゴルフRは、改良新型モデルです。2024年に欧州で大幅なアップデートを受けた改良新型ゴルフVIIIをベースにしています。

 搭載する2リッター直列4気筒ターボの2.0TSIエンジン「EA888」は、333馬力・420Nmと従来モデルよりも13馬力向上。これは2023年に日本に導入された20周年記念限定車「ゴルフR20イヤーズ」と同等のスペックとなっています。

 組み合わされるトランスミッションは7速DSG(DCT)、駆動方式は4MOTION(4WD)です。コーナリングを最適化するために後輪に個別に駆動力を分配することで、走行安定性と敏捷性を向上させる「Rパフォーマンス トルクベクタリング」を備えています。

 新型ゴルフRおよびゴルフRヴァリアントの最高速は250km/hですが、オプションのRパフォーマンスパッケージを装備すると、20km/hアップの270km/hになります。

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 ドイツ市場では2024年7月3日から先行販売が開始され、ドイツでの車両価格はゴルフRが5万3795ユーロ(日本円で約942万円。ドイツの付加価値税VAT19%込、以下同様)、ゴルフRヴァリアントは5万5065ユーロ(約964万円)からとなっています。

 新型ゴルフRの発売を記念した限定車「ブラックエディション」は5万8440ユーロ(約1023万円)です。

 日本では改良新型ゴルフが2024年7月に初公開され、同年9月より予約受注を開始すると発表されました。ハッチバックの「ゴルフ」ワゴンの「ゴルフヴァリアント」と同時にFFホットハッチ「ゴルフGTI」が同時に登場する予定となっていますが、今回欧州で先行販売された改良新型ゴルフRおよびゴルフRヴァリアントの導入はその後になりそうです。