“コスパがスゴい”だけじゃない! いま話題のBYDフラッグシップセダン 新型「シール」ってどんなクルマ?

AI要約

中国の自動車メーカーBYDが日本市場に向け、新型4ドアセダン「SEAL」の販売を開始。

新型「SEAL」は、Dセグメントに位置し、BMWやメルセデス・ベンツと競合。

SEALはRWDとAWDの2つのバージョンがあり、AWDはスポーティな加速力を持ち、RWDは軽快なハンドリングが魅力。

“コスパがスゴい”だけじゃない! いま話題のBYDフラッグシップセダン 新型「シール」ってどんなクルマ?

 中国の自動車メーカーBYDが日本市場に向け、コンパクトSUVの「ATTO3(アットスリー)」と「Dolphin(ドルフィン」に続き、4ドアセダンの新型「SEAL(シール)」の販売を開始しました。

 新型シールは、BMW「3シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Cクラス」、アウディ「A4」、テスラ「モデル3」などと同じ、Dセグメントに属する輸入車です。

 日本車では4ドアセダンの人気が低迷し、最近ではトヨタ新型「クラウンセダン」が頑張っているものの、やはり売れているのはSUVやミニバンです。

 そんな中で目が肥えたユーザーがたくさんいる輸入車Dセグの激戦区で、新型シールがどのように戦うのか多いに興味が湧きます。

 日本には初お目見えの新型シールのRWD(後輪駆動)車とAWD車の2台に試乗できたので、そのインプレッションをお伝えしましょう。

 RWDとAWDのSEALは外観上の違いはありません。

 ただ走り出すと圧倒的に速いのがAWDで、かなりスポーティな味付けになっています。

 停止から急にアクセルペダルを全開にしても、ホイールスピンはせずにモーターの力はロスなくそのまま加速力になります。2210kgの車重を感じることなく、同乗者の身体はシートバックとヘッドレストに押し付けられるでしょう。

 0-100km/h加速は3.8秒と、BMW「M3」の3.5秒には及ばないものの、BEVらしく音もなくシフトショックもないファンタスティックな加速力を体験できます。

 RWDでも0-100km/h加速は5.9秒で到達しますから、これでも並以上の充分なパワーと加速力があるということです。リアモーターは230kW(312ps)/360Nmを発揮できるもので、AWDのリアモーターと共通です。

 発進加速からすぐにこのトルクを使えるのがBEVの良いところです。ただし160kW(217ps)/310Nmを発揮できるフロントモーターがない分、AWDの加速力には及ばないということです。

 普通に乗るならRWDで十分に満足できるし、レンジ(航続距離)がAWDの575kmから640kmに伸びるのも魅力です。また車重が2100kgとAWDに比べて110kgも軽くなっているので、ハンドリングがちょっと軽快になっている感じがします。

 AWDは前後50対50の重量バランスで作られていますが、RWDはフロントモーターがない分、前が軽くなりさらに回頭性が良くなっています。これはワインディングロードで感じることができます。