15年以上コンビニで働き続ける店員「仕事は増え続けるのに賃金は…」本部への恨み節を吐露

AI要約

全国のコンビニ店舗数は5万5641店舗で、コンビニは国民にとって身近な存在となっている。

コンビニ業界では待遇改善の必要性が高まっており、現場のスタッフが報われるようになるべきだという声が挙がっている。

本部やSVによる店舗への暴走や不必要な商品の送りつけなど、現場スタッフが直面している課題があり、その影響で仕事に疲弊を感じている人もいる。

15年以上コンビニで働き続ける店員「仕事は増え続けるのに賃金は…」本部への恨み節を吐露

 一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会が6月20日に公表した「JFAコンビニエンスストア統計調査月報」によると、全国のコンビニ店舗数は5万5641店舗。国民にとってコンビニは身近な存在と言えそうだ。

 生活インフラとしてなくてはならないコンビニ、その大手3社のうち1つで働くRさん。15年以上コンビニ勤務を続けているのは、コンビニの仕事に愛着もあるからだという。仕事に誇りを持っているからこそ、コンビニ業界は改善に動き出して欲しいと語る。

「本来、全国どこでも店舗のあるような大手の会社に勤めている、と言ったら給料は良くていいはずなんですよね。でも本部はスタッフを使い捨てでやってきてしまった。だからいまだに『コンビニで働いています』っていうとバカにされるじゃないですか。僕はコンビニは日本の誇りであって、スタッフは専門職だと思ってるんです。だからこそ待遇を適正にして欲しい」

「コンビニ店員だからバカにされる」という状況はいまではかなり改善されているようにも思える。しかし、当事者からするとその実感がないようだ。

「現場の人が報われてほしい、という思いしかないんです。2010年代から本部が徴収するロイヤリティも変わってなくて、店の売り上げの半分以上を持って行ってしまうんです。少し異常だと思います。吸い上げるだけで、全然人件費も出してくれないし」

 Rさんが語る“本部”への疑問を詳しく聞いてみた。

「そのエリア一帯の店舗を統括する本部のSV(スーパーバイザー)という役割があり、その同士のせめぎあいがあって……ノルマもあるみたいなんですが、ある日突然、店に発注した覚えのない商品が何箱も届いていたりするんです。そういうSVが勝手にやってしまう事例というのが、ここ数年増えてきている気がします。支払いは店舗の口座からですから、本来は店長を通して欲しいんですが、それもない」

 連絡もなく大量に届いたその商品は、キャンペーン品でもなんでもない“通常の商品”であったという。

「今売る必要もないもので……普通に考えて急激に売れるはずがないんです。ただ、その商品が本部の重点品目になっていたり、競合他社が力を入れていたりする商品だったりすると、こちらとしても売らざるを得ないから、大量に送られてくるんです。バックヤードだってそんなに余裕があるわけではないですから、休憩スペースにも保管したりして。正直、『なんてことしてくれたんだ』とは思いました」

 商品代、人件費、水道光熱費もすべて店舗持ちの中で、現場を知らないSVや本部の“暴走”にRさんもやや疲弊ぎみだ。