コンビニが消えた鯖江駅…2025年2月開店へ 福井県、ファミリーマートが出店

AI要約

福井県鯖江市はファミリーマートが鯖江駅に出店することを発表。施設改修を経て来年2月に開店予定で、駅のコンビニは1月以来の復活となる。

市が改修費の一部を負担し、コンビニ跡と駅長室を店舗スペースとして利用。営業時間は午前7時~午後8時。ATM設置や観光案内なども行う。

市は駅全体の活用を検討中で、観光案内所の閉鎖後はカフェや学生の利用スペースを検討している。

コンビニが消えた鯖江駅…2025年2月開店へ 福井県、ファミリーマートが出店

 福井県鯖江市は7月12日、ハピラインふくい鯖江駅にコンビニ大手のファミリーマートが出店すると発表した。施設改修を経て来年2月に開店する予定で、同駅のコンビニは今年1月以来の復活となる。市が改修費の一部などを負担。駅利用者や周辺住民の不便さを解消できるめどが立ち、市は検討を進める駅全体の新たな活用に弾みをつけたい考えだ。

 鯖江駅のコンビニはJRの駅だった1月8日、北陸新幹線県内開業と在来線特急廃止を前に閉店した。駅周辺もコンビニがなく、鯖江地区区長会は3月、駅のコンビニ設置を市に要望。市は6月に売店運営事業者を募集し、ファミマ1社が応募した。5日の選定委員会で利便性向上につながる提案や実績が評価され、出店候補者に決まった。

 市とファミマは12日、運営に関する覚書を締結した。運営期間は2030年3月末まで。営業時間は午前7時~午後8時で年中無休。コンビニ跡と駅長室の計60平方メートルを店舗として利用する。弁当、おにぎり、菓子、日用品などを取り扱うほか、鯖江の土産物も販売。ATM設置や住民票を含む各種証明書の発行、観光案内などを行う。

 市は改修費約3千万円のうち、基礎工事の約1千万円を負担。店舗スペースの賃借料と光熱水費も負担する。改修、運営費を盛り込んだ補正予算案を9月定例市会に提案する。

 鯖江駅を巡っては、市観光案内所と眼鏡販売PRコーナー「鯖江駅眼鏡」が9月末で閉鎖されるが、市は2階のカフェ「えきライブラリーtetote」の配置変更や学生らの利用スペース確保を検討している。

 市幹部は「コンビニ復活を起爆剤に駅全体の活用を進めていく。人の流れを調査し、駅周辺整備にもつなげたい」と話している。