7月利下げ観測後退、9月含め年内3回の緩和予想 FRB議長発言で

AI要約

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げ時期の具体的なシグナルを示さず、7月の利下げ確率が急激に低下した。

市場は依然として、9月と年内に追加の利下げが予想されている。

インフレの低下基調に関しては一定の自信が示されたが、今後の利下げ時期については言及がなかった。

7月利下げ観測後退、9月含め年内3回の緩和予想 FRB議長発言で

[15日 ロイター] - フェデラルファンド(FF)金利先物市場で、7月30─31日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で初の利下げに踏み切るとの見方が大きく後退した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が15日、ワシントン経済クラブ主催の会合で利下げ時期が近いとの見方を示唆しなかったことを受けた。

FF金利先物市場が織り込む7月の利下げの確率は約7%未満と、パウエル議長の発言前の13%から低下した。

パウエル議長は、インフレの低下基調に「幾分の」自信が高まったとした一方で、利下げ時期については何のシグナルも送らないとした。

市場は依然として、9月の利下げに続き、年内さらに2回の追加利下げが実施されると予想している。