米ゴールドマン、FRB健全性審査に異議=FT

AI要約

ゴールドマン・サックスが米連邦準備制度理事会のストレステストに異議を申し立てた。審査ではクレジットカードの損失率が高かった。

ゴールドマンのストレス資本バッファーが過去最大の伸びを記録し、原因の理解を深めるため当局と協力すると表明。

ストレステストでの結果に応じて各行のSCBが決定され、銀行は追加資本を保持する必要がある。

米ゴールドマン、FRB健全性審査に異議=FT

[14日 ロイター] - 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は14日、関係者の話として、米金融大手ゴールドマン・サックスが自己資本の増強を求める米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステスト(健全性審査)に異議を申し立てたと報じた。

ストレステストは、銀行が深刻な経済・市場の混乱に耐えられるだけの十分な資本を保有しているとした一方、今年の企業はリスクの高いポートフォリオを背景に、より急激な仮定損失に直面していると指摘していた。

審査対象となった銀行全体では、クレジットカードのローン残高に対して17.6%の損失が発生。ゴールドマンは25.4%だった。

ゴールドマンのストレス資本バッファー(SCB)は0.94%と、過去最大の伸びを記録していた。

SCBは景気が悪化した場合に備えて、FRBが銀行に保有を要求できる追加資本を指す。ストレステストで出た結果に応じて、各行のSCBが決まる。

ゴールドマンはSCBが急上昇した原因の理解を深めるため、当局と協力すると表明している。