一宮の毛織物工場舞台の映画 10月から公開 尾州フェスきっかけに製作

AI要約

一宮市の毛織物工場を舞台にした映画「BISHU~世界でいちばん優しい服~」が全国公開される。

主人公を演じる女子高校生がファッションショーへの出品を目指すストーリー。

尾州の毛織物工場を経営する家族の葛藤や希望を描いた作品。

一宮の毛織物工場舞台の映画 10月から公開 尾州フェスきっかけに製作

 一宮市の毛織物工場を舞台にした映画が10月11日から、全国の映画館で順次公開される。タイトルは「BISHU~世界でいちばん優しい服~」。毛織物工場を営む家庭で育った女子高校生が、一宮市で開かれるファッションショーへの出品を目指すオリジナルストーリー。昨年11月に同市で開かれた尾州毛織物のPRイベント「BISHU FES.(尾州フェス)」をきっかけに製作された。

 主人公を愛知県出身の服部樹咲(みさき)さん、主人公の姉をモデルとして尾州フェスにも出演した岡崎紗絵さん、父親役を吉田栄作さんが演じる。

 「異なる個性が幾重にも紡がれるウールのような温かい映画」として、尾州の毛織物工場を経営する家族を描く。

 尾州は世界三大毛織物産地として注目されつつも、さまざまな問題で閉鎖を余儀なくされる工場も多い。こうした産地の課題を背景にしつつ、自らデザインした服で家族を助けようとする娘と、妹を心配するファッションデザイナーの姉、工場閉鎖を余儀なくされるシングルファザーの父親の葛藤や希望などを表現する。

 監督は西川達郎氏。脚本は鈴木史子氏、西川達郎氏、義井優氏。製作はフォワード(本社名古屋市)を幹事とする制作委員会。配給はイオンエンターテイメント。(尾張)