空飛ぶクルマと鉄道がシームレスにつながる。SkyDriveとJR九州が連携協定を締結

AI要約

eVTOL(空飛ぶクルマ)の実用化に向けた動きが加速しており、JR九州とスカイドライブが九州エリアでの連携協定を締結し、社会実装の可能性を検討する

両社は、九州エリアにおける鉄道と空飛ぶクルマの連携により地域創生やマチューキング業界への貢献を目指す

スカイドライブはスズキと提携し機体生産を開始しており、空飛ぶクルマの導入を具体的に検討する

空飛ぶクルマと鉄道がシームレスにつながる。SkyDriveとJR九州が連携協定を締結

eVTOL=いわゆる「空飛ぶクルマ」の実用化を目指した動きが加速している。去る7月4日には、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)とSkyDrive(スカイドライブ)が九州エリアにおける空飛ぶクルマを用いた事業の成立可能性の検討を行うことを目的とした連携協定を締結した。

2024年7月4日、2輪/4輪メーカーのスズキとの協業で知られる国内eVTOL大手のスカイドライブが、新たにJR九州と連携協定の締結を発表した。両社は、九州エリアにおける鉄道と空飛ぶクルマによる連携の検討を本格化させるという。

検討を進めるのは以下の5項目が中心となる。

1.展開地域

2.ビジネスモデル

3.オペレーションの概要

4.ビジネスモデルにおける各当事者(SkyDrive、JR九州)の役割

5.想定される需要と収益予測

両社は九州エリアにおける「空飛ぶクルマ」の社会実装により、将来のまちづくり計画や沿線観光地への誘客促進、MaaS等のビジネス領域拡大を始め、地域課題解決といった地方創生への貢献をめざすとのことだ。

事業スキームや導入エリアなど、具体的かつ詳細な事業可能性の検討を行うとともに、JR九州の各鉄道駅や商業施設などを活用した「空飛ぶクルマ」の運行ルートの設定など、社会実装をめざした具体的な検討を進めていく。

なお、スカイドライブは空飛ぶクルマの機体メーカーとしてスズキと提携。製造会社「SkyWorks(スカイワークス)」を設立し、2024年3月からスズキ磐田工場で「SD-05型」の生産を開始している。

【主要諸元 スカイドライブ SD-05型】

・サイズ:全長11.5m×全幅11.3m×全高3m(ローター含む)

・最大搭乗人数:3名(操縦士1名+乗客2名)

・駆動方式:モーター/ローター計12基

・主要構造材:複合材(CFRP)+アルミ合金など

・最大離陸重量:1400kg

・最大巡航速度:100km/h(対気速度)

・航続距離:15~40km