万博前売り入場券「1400万枚」販売目標達成に自信…十倉会長、7月3日時点は318万枚

AI要約

経団連の十倉雅和会長は、2025年大阪・関西万博の前売り入場券の販売目標を1400万枚に設定し、販売増に自信を示す。

万博のPR活動が今秋強化される予定で、パビリオンの来場予約や展示内容の発表が行われる見通し。

会長は協会の会長も兼任し、前売り入場券の販売目標2300万枚のうち、前売りでの販売目標を堅持する方針。

 経団連の十倉雅和会長は11日、大阪市内で開いた記者会見で、販売の伸び悩みが指摘される2025年大阪・関西万博の前売り入場券について「1400万枚をキープしたい」と販売目標を堅持する考えを強調した。

 万博を運営する日本国際博覧会協会などは、今秋をメドに万博のPR活動を強化する方針だ。十倉氏は、10月頃には、パビリオンの来場予約が始まるほか、今後は各パビリオンの展示や催事の内容が発表される、との見通しを示したうえで「関心が高まると期待している」と述べ、秋以降の販売増に自信を示した。

 十倉氏は、協会の会長を務める。協会では入場券の販売目標2300万枚のうち、1400万枚を前売りで販売する計画を掲げる。ただ、7月3日時点の販売は318万枚にとどまり、多くは企業の購入分とみられる。1400万枚のうち、経済界が購入する700万枚は「達成できるメドは立っている」と述べた。

 十倉氏はこの日、万博会場の人工島・夢洲(大阪市此花区)の建設現場も視察した。大屋根(リング)から海外パビリオンなどの建設状況を確認し、「着実に工事が進捗している。スケジュールは厳しいが、パビリオンも何とかできる」と準備への手応えを示した。