万博館の建設「なんとかできる」 十倉会長が視察、軸足は運営に

AI要約

日本国際博覧会協会(万博協会)の会長が大阪・関西万博会場を視察し、建設状況や展示内容について述べた。

タイプAパビリオンに出展する国は47~49カ国になる見通しで、建設遅れや財政事情の影響で数が減ったことが明らかになった。

展示の中身の発信が今後重要になるとして、十倉氏が建築から運営に軸足を移す考えを示した。

 日本国際博覧会協会(万博協会)の会長を務める十倉雅和経団連会長は11日、大阪市の人工島・夢洲にある25年大阪・関西万博会場を視察した。記者団に「パビリオンは狭苦しいと言えるほど建ち始めている。スケジュールはまだ厳しいが、なんとかできる」と述べ、今後は建築から運営に軸足を移していく考えを示した。

 各国が自前で建設するデザイン性の高いパビリオン「タイプA」での出展は47~49カ国になるとの見通しも示した。

 タイプAは当初希望していた60カ国から約2割減る計算で、建設遅れや各国の財政事情が影響した。十倉氏は「そこそこ残ってくれた。これからは展示の中身の発信が重要になる」と話した。