債券は上昇へ、CPI鈍化受け米長期金利が低下-円急伸も支え

AI要約

米国市場で消費者物価指数の伸びが鈍化し、利下げ観測が強まり、債券相場が上昇予想される。

円相場が対ドルで急伸し、日本銀行の政策修正観測の低下を支援材料に。

米長期金利の低下や円高から債券相場は上昇し、超長期債への投資期待も高まる。

(ブルームバーグ): 12日の債券相場は上昇が予想されている。米国市場で消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化し、年内に少なくとも2回の利下げがあるとの観測が強まったことを受け、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。為替市場で円相場が対ドルで急伸したことも、日本銀行の早期政策修正観測の低下を通じて支援材料になる。

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東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは、米長期金利の低下や円高、見込まれる株安から債券相場は上昇すると予想。11日に行われた20年債入札も極めて好調だったため、こうした外部環境が追い風になり、超長期債に投資家が見直し買いを入れることへの期待もあると指摘した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.055~1.075%(11日は1.08%で終了)、先物中心限月9月物は142円92銭~143円19銭(同142円82銭)。

先物夜間取引で9月物は11日の日中取引終値比20銭高の143円02銭で終えた。

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