ホンダアクセス、東レなど4社とフロアカーペットマットの水平リサイクルに関する共同開発開始

AI要約

ホンダアクセス、東レ、東レ・アムテックス、日本VIAMの4社が共同で車内の床に敷く「フロアカーペットマット」の水平リサイクル開発を始動。

ホンダ車専用の純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスがリサイクルPET素材のフロアカーペットマットを投入、将来的にホンダ車への適用を拡大予定。

フロアカーペットマットから樹脂材料を抽出し、再びフロアカーペットマットを製造する水平リサイクルの可能性を検討するための共同開発が行われる。

ホンダアクセス、東レなど4社とフロアカーペットマットの水平リサイクルに関する共同開発開始

 ホンダアクセスは7月11日、東レ、東レ・アムテックス、日本VIAMと4社合同で、車内の床に敷く「フロアカーペットマット」の水平リサイクルに関する共同開発を開始したと発表した。

 今回の共同開発では、フロアカーペットマットから樹脂材料を抽出するための技術と、リサイクルしやすいフロアカーペットマット製品を作る技術の開発に取り組んでいく。

 ホンダ車専用の純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスでは、2024年4月19日に発売された「N-VAN」から、従来のポリプロピレン素材をサステナブルマテリアルであるリサイクルPET素材に変更したフロアカーペットマットを投入。今後、順次ホンダ車への適用を拡大していく予定としている。

 これにより、原材料製造時のCO2排出量の削減を見込んでいるものの、さらに次の段階として、フロアカーペットマットから樹脂材料を抽出し、再びフロアカーペットマットを製造する水平リサイクルの可能性を検討するため、共同開発を始めることとなった。

 フロアカーペットマットはさまざまな繊維素材の複合体であり、リサイクルして細い繊維に再加工するためには不純物の除去・管理が重要となるなど、一般的な射出成型品の開発とは異なる難しさがあるとのこと。共同開発に関わる4社の強みをそれぞれ活かし、将来のリサイクルの実現に向けて取り組んでいくとした。