ムカデかよ!? 潜水艦を運んだ「驚愕の30軸トレーラー」その長さは? 牽引車も特注品

AI要約

MANは2024年7月25日、潜水艦を陸路で運ぶプロジェクトに参加したことを発表。

選ばれた潜水艦はU17で、37年間活動後、保存されることになりました。

潜水艦は巨大で、30軸の低床トレーラーを使用して500tもの重さを輸送。

潜水艦はバルト海から500km離れたジンスハイム技術博物館に展示品として運び込まれることになりました。

途中、水路を利用して運搬され、最終的にトレーラーで陸路まで運ばれる計画です。

トレーラーは全輪操舵の巨大なもので、潜水艦と合わせて500tにもなる重さを扱えるよう設計されました。

MANの超ロングトレーラーは30軸で全長50mの潜水艦を運搬し、重量物の積載に耐えるように設計されています。

トレーラーは全輪操舵の機能を持ち、潜水艦をヴィルヘルムスハーフェンからジンスハイムまで安全に運ぶための重要な役割を果たしました。

ムカデかよ!? 潜水艦を運んだ「驚愕の30軸トレーラー」その長さは? 牽引車も特注品

 ドイツの大手商用車メーカー、MANは2024年7月25日、ドイツ海軍がかつて運用していた潜水艦を陸路で長時間運ぶ一大プロジェクトに参加したことを明らかにし、そのために用いられた超ロングトレーラーの概要を公開しました。

 

 そもそもこの輸送は、ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州にあるジンスハイム技術博物館の新たな展示品として潜水艦を運び込もうというものです。選ばれたのは、かつてドイツ海軍が運用していた潜水艦「U17」。この艦は第二次世界大戦後、西ドイツ(現ドイツ)が建造した206型潜水艦の5番艦で、1973年11月に就役すると、37年間にわたって、バルト海を中心に活動していました。

 

 2010年に退役すると、汚染物質の除去や武装の撤去などでしばらくのあいだはヴィルヘルムスハーフェンの海軍工廠に係留されていましたが、他の潜水艦との比較検討の結果、2021年に保存が正式決定します。

 とはいえ、博物館が所在するジンスハイムはかなりの内陸で、バルト海に面した港町ヴィルヘルムスハーフェンとは直線距離でも500kmほど離れています。そこで、途中まではキール運河やライン川、ネッカー川を使って運搬用の艀(はしけ)で運ばれ、ハスマースハイムで陸揚げされたのち、今度はトレーラーで陸路ジンスハイムまでは運ばれるというルートが採られました。

 ただ、この潜水艦、全長は約50m、重さは約350t(水中排水量は500トン)あります。最大幅も4.6mあり、運ぶためには相応の大きさの車両でないと難しい状況です。そこで用意されたのが、30軸の低床トレーラーでした。

 このトレーラーは車輪も各軸に左右2輪ずつ計4輪、トータルで120輪ある巨大なもので、全輪操舵の機能も備えています。なお、重量物の積載に耐えられるよう、トレーラー自体も重量150tあるため、今回の積み荷である「U17」と合わせるとその重さは500tにもなりました。