三重工場に半導体後工程ライン構築、シャープがアオイ電子と合意

AI要約

シャープは、三重工場でアオイ電子の半導体後工程の生産ライン構築を発表した。年内に着工し、2026年中に本格稼働を目指す。

三重第1工場は遊休スペースを活用し、半導体先端パネルパッケージの生産を行う。現在の液晶パネル生産量は1100枚に縮小。

アオイ電子は半導体チップを電子回路基板に実装できるようにパッケージ化する生産ラインを構築する予定。

三重工場に半導体後工程ライン構築、シャープがアオイ電子と合意

シャープは9日、三重工場(三重県多気町)でアオイ電子の半導体後工程の生産ラインを構築することで同社と基本合意したと発表した。延べ床面積約6万平方メートルの三重第1工場を活用し、年内に着工する。2026年中に本格稼働し、半導体先端パネルパッケージを月2万枚生産することを目指す。

三重第1工場は15年に液晶パネルの生産を終えており、遊休スペースを活用する。建屋や設備をアオイ電子に売却するか、賃貸するかは「今後協議していく」(シャープ)。現在も液晶パネルを生産する第3工場は、生産量を日産2280枚から1100枚に縮小して規模を適正化した。

アオイ電子は今後、半導体チップを電子回路基板に実装できるようパッケージ化する生産ラインを構築する。チップレット集積パッケージなどの供給体制を整える。