アークのウッド氏、旗艦ファンドの戦略擁護 投資家に書簡

AI要約

アーク・インベストメント・マネジメントの創設者で最高経営責任者のキャシー・ウッド氏が、アーク・イノベーションETFの戦略を擁護し、最近のパフォーマンスの課題と投資信念の強さを強調した。

ウッド氏はテスラやコインベースなどを含む主要な投資先について言及し、ディープバリューの領域にいることやリターンの期待について説明した。

アークのETFは資金流出に直面しており、投資家の関心が高まる中、ウッド氏は信念を貫く姿勢を示している。

アークのウッド氏、旗艦ファンドの戦略擁護 投資家に書簡

Suzanne McGee

[10日 ロイター] - 米アーク・インベストメント・マネジメントの創設者で最高経営責任者(CEO)のキャシー・ウッド氏は10日公表された投資家への書簡で、旗艦ファンド「アーク・イノベーションETF」の戦略を擁護した。

同ETFは2023年に67.6%上昇したものの、今年に入って12%超下落。S&P総合500種は年初来16.9%上昇している。

調査会社ベッタファイによると、アークのETFは過去半年で18億ドル以上の資金流出超となった。

ウッド氏は書簡で、マクロ環境と一部の銘柄選択がファンドの最近のパフォーマンスに試練をもたらしているのを十分に認識しているとしながら、「ディスラプティブ(破壊的)な技術革新への投資に対する信念とコミットメントは揺らいでいない」と強調した。

その上で、保有銘柄の多くは現在、割安感が強い「ディープバリュー」の領域にあり、利下げが始まれば大きな恩恵が得られると指摘。コロナ禍初期に記録したような高リターンの局面が再び訪れるとの見方を示した。

LSEGのデータによると、5月末時点でアークの主要な投資先はテスラ、コインベース、ロクなど。