川重、台湾でコージェネ用3万kW級ガスタービン受注

AI要約

川崎重工業は台湾の大手化学会社からガスタービンを受注し、台湾での受注は初めて。2026年中に運転開始予定。

台湾は再生可能エネルギーや天然ガス発電の拡大を推進しており、義芳化学も二酸化炭素排出量の削減とエネルギーコスト削減に取り組んでいる。

川崎重工業の優れた環境性能と過去の運用実績が高く評価され、今回の受注に至った。

川崎重工業は8日、台湾の大手化学会社である義芳化学工業股フン(フンはにんべんに分)有限公司から、コージェネレーション(熱電併給)システム用の3万キロワット級ガスタービン「L30A」を1基受注したと発表した。台湾での同ガスタービンの受注は初めて。受注額は非公表。2026年中に運転開始予定。

現在、台湾は再生可能エネルギーや天然ガス発電の拡大のほか、火力発電の削減、脱原子力発電を主軸としたエネルギー転換政策を推進している。

義芳化学では桃園工場で稼働中の自家発電用石炭焚(だ)きボイラ・タービン発電設備に代えて、天然ガス焚き高効率ガスタービンコージェネレーションシステムを導入することで、大幅な二酸化炭素(CO2)排出量の削減とエネルギーコストの削減に取り組む。川重ではL30Aの優れた環境性能と発電効率に加え、これまでに同社が義芳化学に納入した蒸気タービン、ガスエンジンの運用実績と信頼性、アフターサービス対応が総合的に高く評価され、今回の受注に至ったとみている。