各地で進むメガソーラー開発 郡山市では不正発覚で中止指示 福島市では26か所で建設計画

AI要約

福島県内で様々な動きがある「メガソーラー」。

郡山市で建設工事が進んでいたメガソーラー事業では、盛り土部分に不正が発覚したとして、県が工事の中止を指示しました。

2020年から郡山市逢瀬町で進んでいたメガソーラーの建設事業。今年6月に完成する予定でしたが、工期を過ぎた現在、メガソーラーの建設現場は、完成間近の状態で工事が止まっています。

県は、去年から今年にかけて県内の太陽光発電設備の建設をめぐり、9件の工事に不正があったとして、工事の中止指示を出しています。

各地で進むメガソーラー開発 郡山市では不正発覚で中止指示 福島市では26か所で建設計画

福島県内で様々な動きがある「メガソーラー」。

郡山市で建設工事が進んでいたメガソーラー事業では、盛り土部分に不正が発覚したとして、県が工事の中止を指示しました。

関根佑記者「問題があったメガソーラーの建設現場です。近くには住宅のほか田んぼなどもあります」

2020年から郡山市逢瀬町で進んでいたメガソーラーの建設事業。今年6月に完成する予定でしたが、工期を過ぎた現在、メガソーラーの建設現場は、完成間近の状態で工事が止まっています。

■県内9件の工事で不正、中止指示

県によりますと、今年5月、「不適切な工事が行われている」と情報提供がありました。その中身は、盛り土の固め方に弱い部分があることと、盛り土の中に木片が含まれているという内容。その後、県が事業者に確認したところ、不正を認めたため、県は工事の中止を指示しました。

ずさんな工事が明かになり、建設現場の近くに住む人からは、不安の声が聞かれました。

近くに住む人「入梅時期で大雨や台風が来る。(メガソーラーの)山が土砂で崩れてしまう」

現時点で災害の発生には至っていませんが、県は、事業者に対して不正を是正するための計画書の提出を求めています。

県は、去年から今年にかけて県内の太陽光発電設備の建設をめぐり、9件の工事に不正があったとして、工事の中止指示を出しています。

■なぜ今…?事業者が記者会見、市に問い合わせ相次ぐ

事業者の会見(7月2日)「福島第一原発事故のあと、福島県が積極的に再エネの方向に転換すると発言し、弊社の方針にのっとったものだったので、我が社もその一助となりたいと福島のプロジェクトを決めた」

7月2日、東京で記者会見を開いたのは、ポルトガルに本社を置く、再生可能エネルギー事業を手がける「EDPRジャパン」です。事業者によりますと、福島市松川町のゴルフ場跡地に大規模な太陽光発電所=メガソーラーの建設工事を進めていて、来年9月の稼働開始を目指すとしています。