マジで純正なの!? スープラにもGT-Rにも付いている巨大すぎる衝撃のリアウイング!
1990年代の日本車スポーツカーに装着された大型の純正リアウイングについて紹介する。
最初に登場した2代目スープラのリアウイングは全グレードにオプションで設定され、後方視界にも配慮されていた。
次に、インプレッサWRX STIの大型リアウイングがその後のS4に影響を与え、今日まで続くアイテムとなった。
高性能を象徴するエクステリアデザインと言えば大きなリアウイングだ。ダウンフォースを得るというモータースポーツ由来の技術は、高い性能の証とも言える。スポーツモデルでもウイングを装着しているモデルは多いが、「これ純正!?」と驚かされるほど大型のものを装着するクルマもある。今回はそんな大きな純正リアウイングを日本車からピックアップして紹介していく。
文:西川 昇吾/写真:ベストカーWeb編集部
1990年代、日本のスポーツカーは高性能化が著しくリアウイングを装着するモデルも多かった。その中で衝撃的なリアウイングを純正で装着していたのが1993年に登場した2代目(国内)スープラであった。
このリアウイングは当時全グレードにオプション設定されていた。ただ、カタログ写真にもこのリアウイングを装着した車両が多く採用されており、印象的であった。
ダウンフォースの確保はもちろんのこと、後方視界にも配慮しておりそのような兼ね合いから、この特徴的なリアウイングが誕生した。
大型のアーチ形状のリアウイングは当時のチューニングでもトレンドとなっていたが、それはこのスープラのリアウイングから始まったのかもしれない。
大きな純正リアウイングで忘れてはいけない存在がインプレッサWRX STIなどのリアウイングだ。
現行のS4でもオプションで大型のリアウイングが設定されているが、その始まりは1994年のインプレッサWRX STIバージョンにあったと言える。このモデルはSTI初のコンプリートモデルとなった。
このモデルは月産100台の受注生産車として販売され、リアには大型のリアウイングが装着されていた。しかし、翌1995年に登場したWRX STIバージョンIIではやや大人しいリアウイングとなった。
バージョンではカタログモデルとなるが、1998年登場のバージョンVで大型のリアウイングに。ここから今日のS4のオプションリアウイングまで、WRXを象徴するアイテムとなった。