中国不動産開発の万科、4~6月に損失急拡大-投資「楽観的過ぎた」

AI要約

中国の不動産開発大手、万科が第2四半期に大きな損失を出し、前年比で急激な赤字拡大を報告。

業績悪化を深く謝罪し、資金調達と資産売却を検討している万科は、23年以来初めて1-6月期に赤字を計上した。

中国の不動産危機が続く中、万科は再建策を模索中。

(ブルームバーグ): 中国の不動産開発大手、万科は9日、4-6月(第2四半期)に損失が大きく膨らんだと明らかにした。幾つかのプロジェクトへの投資が「楽観的過ぎた」と説明している。

中国不動産セクターの低迷を象徴する苦境に陥っている万科は香港取引所への届け出で、1-6月(上期)の損失が70億-90億元(約1550億-2000億円)になったもようだと発表。

これは3億6200万元の損失を計上した1-3月(第1四半期)からの急激な赤字拡大を示している。同社は業績悪化を「深く謝罪」するとコメントした。

万科の発表は、中国の不動産危機が続いていることを示す新たな兆候だ。かつて不動産業界では健全な企業の1社として考えられていた同社は、流動性ストレスを巡る投資家の懸念を和らげるため、資金調達と資産売却を検討している。

ブルームバーグがまとめたデータによると、万科は少なくとも2003年以来、1-6月期に赤字を計上したことはなかった。23年1-6月期は98億7000万元の黒字だった。

関連記事:

原題:China Vanke’s Losses Deepen Due to Discounts, Project Costs (抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.