〔米株式〕NYダウ大幅反発、一時500ドル超高(25日午後0時45分)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、前日の大幅安から大幅反発し、ダウ工業株30種平均は500ドル超上昇した。ハイテク株中心のナスダック総合指数も上昇。

テスラやアルファベットの決算発表が不調でハイテク株が売られ、前日は大幅下落。しかし、この日は買い戻しが入り、IT関連の大型株が上昇。米経済のGDP成長率が上がり、安心感が広がっている。

耐久財受注額は減少し、失業保険申請は改善したが、市場では一定の不安が残る。

 【ニューヨーク時事】25日午後のニューヨーク株式相場は、前日の大幅安を受けた反動で買い戻しが入り、大幅反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は、前日終値比で一時500ドルを超えた。午後0時45分現在は507.33ドル高の4万0361.20ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は168.33ポイント高の1万7510.74。

 4~6月期の米主要企業の決算発表シーズンが本格化する中、「マグニフィセント・セブン(壮大な7社)」に含まれるテスラやグーグルの親会社アルファベットが今週発表した決算がさえない内容と受け止める向きも多く、ハイテク株を中心に売られやすく、前日は500ドル超下げて取引を終了。この日はその反動で買い戻しが入り、IBMやセールスフォース、アマゾン・ドット・コムなどIT関連、大型株の一角が上昇。前日売り込まれたテスラは反発している。

 米商務省が朝方発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増加。伸びは前期(1.4%増)から加速し、8四半期連続のプラス成長となった。市場予想(2.0%増=ロイター通信調べ)も上回った。米経済の底堅さが示唆されたとの一部の見方もあり、市場には一定の安心感が広がっている。イエレン米財務長官は25日の記者会見で、米経済は「安定的な成長とインフレ抑制の道筋にある」との認識を示した。

 一方、同省が同時に発表した6月の耐久財受注額は前月比6.6%減と、市場予想(0.3%増)に反しマイナスとなった。米労働省が明らかにした最新週の新規失業保険申請は、前週比1万件減の23万5000件と、2週ぶりの改善となった。