パウエルFRB議長、大手銀の資本増強案見直しで当局の合意近い

AI要約

米FRBのパウエル議長は大手銀行に求める資本増強計画の修正で合意が近いことを示唆。

修正案は近く公表され、意見公募が設けられる見通し。

大手銀行は当初の計画に反発していたが、当局との調整が進展中。

パウエルFRB議長、大手銀の資本増強案見直しで当局の合意近い

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、大手銀行に求める資本増強計画の修正で米規制当局の合意が近いことを明らかにした。

パウエル氏は9日、上院銀行委員会の公聴会で半期に一度の議会証言に臨み、当局者が修正案を近く公表する可能性があると述べた。当初の計画では大手米金融機関には損失に備えて最大19%の資本積み増しが求められていた。パウエル氏は具体的な変更内容についての言及は避けたが、当局者は新たに意見を募るだろうと述べた。

当初の計画に対し、大手銀行は融資を損ねる恐れがあるとして激しく反発。パウエル氏は以前、修正はあり得るとの見方を示していたが、この日の証言によれば、当局は修正案について60日間の意見公募(パブリックコメント)を設けるとみられている。

同氏は「われわれはかなり進展を見せており、修正の中身について合意に近づいている」と述べた上で、当局はまだ最終的な決定には至っていないと続けた。

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原題:Powell Says Regulators Are Near a Revamped Bank-Capital Plan (1)

(抜粋)

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