FRB議長、良好なデータ増えれば「利下げの根拠強まる」 議会証言

AI要約

パウエル議長は、インフレ率が依然として2%を上回っているが改善傾向にあると述べ、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠が強まると語った。

現在、FRBは金利が長期にわたり高止まりした場合の労働市場と経済へのリスクに懸念を抱いており、インフレ目標への進展について一段の緩やかな進展が見られていると述べた。

一段と良好なデータが得られれば、インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が強まるとパウエル議長は語った。

FRB議長、良好なデータ増えれば「利下げの根拠強まる」 議会証言

Howard Schneider

[ワシントン 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は9日、議会上院の銀行委員会で行った証言で、インフレ率はFRBが目標とする2%を依然として上回っているとの認識を示しながらも、ここ数カ月は改善しているとし、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠が強まると述べた。

パウエル議長は、FRBは現在、金利が長期にわたり高止まりした場合の労働市場と経済へのリスクについて懸念していると言及。「今年は当初、2%のインフレ目標に向けた進展が見られなかったが、このところの月次データで一段の緩やかな進展が示されている」とし、「一段と良好なデータが得られれば、インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が強まる」と述べた。