〔NY外為〕円、161円台前半(9日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場での円相場が下落し、1ドル=161円台前半になっている。

日銀は国債買い入れ減額について意見を聞く会合を開いたが、市場の反応は限定的だった。

パウエルFRB議長の議会証言を受けて、9月のFOMCでの利下げ観測が拡大している。

 【ニューヨーク時事】9日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言に注目が集まる中、1ドル=161円台前半に下落している。午前9時現在は161円10~20銭と、前日午後5時(160円79~89銭)比31銭の円安・ドル高。

 日銀はこの日、今月30~31日開催の金融政策決定会合を前に、国債買い入れ減額の具体策について、債券市場の参加者から意見を聞く会合を開いた。しかし、減額計画については広く織り込まれており、市場の反応は限定的。米長期金利の持ち直しを背景に、海外市場では円売り・ドル買いが先行した。

 パウエルFRB議長はこの日午前、上院銀行委員会で金融政策や経済情勢に関する議会証言を行う。最近発表された物価や雇用に関する経済指標の落ち着きを受け、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が拡大する中、同氏が示す最新の見解に注目が集まっている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0810~0820ドル(前日午後5時は1.0819~0829ドル)、対円では同174円20~30銭(同174円01~11銭)と、19銭の円安・ユーロ高。