夏のボーナス、平均額は? 中小・零細企業に調査

AI要約

中小・零細企業の夏のボーナス調査結果を報告。支給予定や金額、変化、使い道、冬のボーナス見通しについてのデータを示す。

多くの企業が夏のボーナスを支給予定または支給済みとし、支給額は10万~20万円未満が最多。昨年比で金額はほぼ変わらず。

冬のボーナスについては支給見込みが上昇。従業員の期待は減少傾向で、理由として経営不振や経済活動の縮小が挙げられている。

夏のボーナス、平均額は? 中小・零細企業に調査

 中小・零細企業の夏のボーナスはいくらだったのか? フリーウェイジャパンの調査によると、今年の夏のボーナスを「支給予定あり/支給済み」とした企業の代表取締役は、39.2%で、昨年度から7.9ポイントの上昇だった。

 29.9%は「ボーナス制度がない」と回答。以降「支給予定なし」(26.8%)、「未定」(4.1%)と続いた。

 ボーナスが支給された、または支給予定で金額を把握している従業員に支給額を尋ねたところ、最多は「10万~20万円未満」(21.1%)で、昨年度と比べて大きな金額差はなかった。2位は「30万~40万円未満」(18.4%)、3位は「50万~60万円未満」(15.8%)だった。

 昨年の夏のボーナス額と比較したところ、57.9%が「変化なし」と回答。26.3%が「やや増加した」、13.2%が「増加した」で、「減少した」は2.6%のみだった。

 ボーナスの使い道については、36.8%が「預金・貯金」とした。次いで「生活費」(23.7%)、「旅行・レジャー」(10.5%)という結果に。

 企業の代表取締役を対象に、2024年度の冬のボーナスについても調査した。「支給見込みが立っている」としたのは30.9%で、昨年度と比べて7.4ポイント上昇した。

 冬のボーナスを「期待できる」「やや期待できる」と回答した従業員は合わせて34.6%で、昨年度と比べて6.8ポイント減少した。

 「期待できない」「あまり期待できない」(合計65.4%)と回答した従業員からは「会社の経営不振が続いているため」「賃上げによる賞与原資の減少が考えられるため」「経済活動の縮小が継続すると考えているため」といった意見が見られた。

 調査は、中小企業/零細企業の従業員120人と代表取締役/個人事業主139人を対象にインターネットで実施した。期間は2024年5月13~21日で、有効回答数は259人。