米消費者、1年先と5年先のインフレ期待が低下=NY連銀6月調査

AI要約

米ニューヨーク連銀が発表した6月の消費者調査によると、1年先と5年先のインフレ期待が緩和した。

調査では、食料や住宅価格などの伸び予想が緩やかになったことが示された。

一方、融資環境は厳しくなり、家計財政状況も悪化しているという回答があった。

Michael S. Derby

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が8日に発表した6月の消費者調査によると、1年先と5年先のインフレ期待が緩和した。

1年先のインフレ期待は3.0%と5月の3.2%から低下。3年先のインフレ期待は5月の2.8%から2.9%に上昇したものの、5年先のインフレ期待は2.8%と5月の3.0%から低下した。

調査によると、ガソリン、食料、家賃、医療費、大学費用の伸び予想は5月時よりも緩やかになった。1年先の住宅価格伸び予想は前月の3.3%から6月は3.0%となった。

また調査では、融資を受けるのがやや難しくなっていると回答者が答えており、家計の財政状況が悪化していることも明らかになった。回答者の労働市場に対する見通しはまちまちだった。