北朝鮮経済、「上向き」と金正恩氏-朝鮮労働党の重要会議閉幕

AI要約

金正恩朝鮮労働党総書記は、北朝鮮の国内経済が上向きであるとの認識を示し、中央委員会拡大総会でその見通しを明らかにした。

北朝鮮はロシアとの関係を深めつつあり、新型戦術弾道ミサイルの発射実験に成功したと主張している。

金氏は主要産業部門が目標を達成し、年内に20の新たな生産拠点が建設される見通しを示した。

(ブルームバーグ): 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、同党の重要会議、中央委員会拡大総会で、国内経済は「明らかに上向き」との認識を示した。北朝鮮は支援を得る見返りとしてロシアに搬送可能な新型戦術弾道ミサイルの発射実験に成功したと主張している。

4日間にわたる同総会は1日に閉幕。国営の朝鮮中央通信(KCNA)は2日、北朝鮮の「政治的および経済的潜在力が急速に強くなっている」と金氏が語ったと報じた。北朝鮮は1日、1週間足らずで2回目となる弾道ミサイルの発射実験を行った。

北朝鮮、弾道ミサイルとみられる飛翔体発射-少なくとも2発

KCNAによると、金氏は「今年上期の経済状況は、昨年同期に比べ明らかに上向きだと感じることができる」と述べ、金属や化学、電力などの主要産業部門が月次・四半期ごとの目標を大きく逸脱することなく達成しており、年末までに20の新たな生産拠点ができると明らかにした。具体的な説明はなかった。

韓国銀行(中央銀行)は北朝鮮経済について、2022年時点で約245億ドル(約4兆円)規模と試算している。

原題:Kim Jong Un Says Economy Is on ‘Upturn’ as Russian Ties Deepen (抜粋)

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