【日本株】2024年前半の「大型株の株価上昇率ランキング」ベスト10! 半導体関連やインバウンド関連が上位にランクインし、投資判断が“強気”の銘柄も多数!

AI要約

2024年前半に株価が上がった大型株ランキングを紹介。フジクラや北海道電力などが上位にランクイン。

AIや半導体関連銘柄が株価の上昇をけん引。インバウンド関連の業績も好調。

逆に株価が下がった大型株にも注目。投資判断は強気から弱気まで幅広い。

【日本株】2024年前半の「大型株の株価上昇率ランキング」ベスト10! 半導体関連やインバウンド関連が上位にランクインし、投資判断が“強気”の銘柄も多数!

 【日本株】2024年前半に「株価が上がった大型株ベスト10」を公開! 

●2024年の前半に株価が上がった株10銘柄を紹介! 

AI・半導体株が年後半にかけても勢いを維持する見通し! 

 ダイヤモンド・ザイでは、日本株の大型株や中小型株の中で、株価の上昇率と下落率が高かった株のランキングを定期的に作成している。2023年には、生成AIやその素材となる半導体の関連銘柄が、株価の上がった株ランキングの上位に多数ランクインした。

 ここでは「2024年前半に株価が上がった時価総額3000億円以上の大型株ランキング」のベスト10を紹介しよう。

■2024年前半に株価が上がった大型株ランキング・ベスト10を発表! 

 

 上昇率

 最低投資額

(6/5)

 投資判断

 最新の株価

1位

◆フジクラ(5803・東P)

 190%

 32万円

 強気

 【分析コメント】AIサーバー向け光コネクタを手掛ける。急成長し、最高益を更新へ。

2位

◆北海道電力(9509・東P)

 155%

 15万円

 中立

 【分析コメント】電力需要拡大で人気化も、配当利回りが低く割安感はない。

3位

◆三越伊勢丹ホールディングス(3099・東P)

 111%

 32万円

 買い

 【分析コメント】大手百貨店。インバウンド売上高は前年比257%と急伸。

 4位

◆ローツェ(6323・東P)

 108%

 291万円

 強気

 【分析コメント】半導体市場の回復で今期だけでなく来期も増益が濃厚。

 5位

◆アシックス(7936・東P)

 102%

 94万円

 強気

 【分析コメント】オニツカタイガーの好調際立ち、上方修正が濃厚。

 6位

◆高砂熱学工業(1969・東P)

 99%

 60万円

 強気

 【分析コメント】半導体工場など建設投資意欲が旺盛で、来期も成長見通し。

 7位

◆住信SBIネット銀行(7163・東S)

 96%

 39万円

 買い

 【分析コメント】前期の当期利益は13%増で、連続2ケタ増益。

 8位

◆日本製鋼所(5631・東P)

 92%

 45万円

 買い

 【分析コメント】防衛や原子力、電動車成長ストーリーが豊富。

 9位

◆川崎重工業(7012・東P)

 90%

 56万円

 買い

 【分析コメント】航空関連が続伸、円安で上ブレも。株価も割安。

 10位

◆ディスコ(6146・東P)

 83%

 598万円

 強気

 【分析コメント】生成AIやEVなど成長材料が豊富で、来期も期待。

 時価増額3000億円以上の大型株の中で値上がり率1位だったフジクラ(5803)は、光ファイバーの大手。とくにAIのデータセンター向けの光コネクタ事業が急成長し、株価は年始の1113円から5月末には3224円と急伸。約2.9倍となった。

 4位のローツェ(6323)は半導体ウエハー関連。10位のディスコ(6146)はウエハーなどを切断する刃のトップ企業。6位の高砂熱学工業(1969)は半導体工場の建設によって業績を伸ばした。また、AIの利用では膨大な電力を消費することから、電力株の人気も高まっている。

 三越伊勢丹ホールディングス(3099)、アシックス(7936)といった、インバウンドの売上が好調だった銘柄もランクイン。全体的な傾向として、AIやインバウンド関連の業績は今後も堅調が予想される。今後を見越したアナリストなどのプロによる投資判断でも「買い」や「強気」の銘柄が多いので、投資の参考にしてみよう。

 一方、時価総額3000億円以上の大型株の中で株価が大きく下がったランキングでは、東映アニメーション(4816)やヤマト運輸のヤマトホールディングス(9064)など、さまざまな業種の銘柄がランクインした。

 投資判断は「強気」2銘柄と「弱気」3銘柄で、大きく評価が分かれる形に。値下がりしていても、反転が期待できる銘柄に注目してみるとよさそうだ。