LCCのピーチ、6期ぶり最終黒字で過去最高益…国際線再開で乗客数大幅増

AI要約

ANAホールディングス傘下のLCCピーチ・アビエーションが2024年3月期に過去最高の228億円の最終利益を記録し、6期ぶりに黒字転換した。

乗客数が増加し、営業収入も過去最高の1380億円となるなど、コロナ禍の収束によって訪日客の需要が回復した。

ピーチは過去の赤字を克服し、国際線の運航再開などで訪日需要を取り込んだ。

 ANAホールディングス(HD)傘下の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)が27日に発表した2024年3月期決算は、最終利益が過去最高の228億円(前期は124億円の赤字)となり、6期ぶりに黒字転換した。コロナ禍の収束に伴って訪日客の需要が回復し、乗客数が大きく伸びた。

 売上高にあたる営業収入も前期比52・5%増の1380億円と過去最高だった。訪日客の回復で搭乗率が86・7%と好調に推移し、乗客数は20・2%増の934万人となった。コロナ禍で休止していた国際線の運航を再開し、全体の便数に占める割合を7%から36%に増やしたことで、訪日需要をうまく取り込めたという。

 ピーチは19年3月期に、同じANAHD傘下のLCCバニラ・エアと統合する費用を計上したことで、最終赤字に転落。その後もコロナ禍の影響で最終赤字が続いていた。