ANA機で気圧が異常低下、乗客乗員11人が耳の痛みや倦怠感…警報作動し緊急事態を宣言

AI要約

国土交通省と全日本空輸(ANA)は26日、ANAウイングスが22日に運航したANA機内の気圧が異常低下するトラブルがあったと発表した。

着陸後、乗客7人と客室乗務員4人が耳の痛みや倦怠(けんたい)感などを訴えた。

運輸安全委員会が原因を調査する。

 国土交通省と全日本空輸(ANA)は26日、ANAウイングスが22日に運航したANA機内の気圧が異常低下するトラブルがあったと発表した。着陸後、乗客7人と客室乗務員4人が耳の痛みや倦怠(けんたい)感などを訴えた。事故につながる重大インシデントに当たるとして、運輸安全委員会が原因を調査する。

 国交省などによると、長崎発中部行きANA372便(乗客乗員104人、ボーイング737―800型)は22日午前10時半頃、和歌山県みなべ町の上空(高度7600メートル)を降下中に、機内の気圧が低下して警報が作動。客室内の酸素マスクを手動で下ろして緊急事態を宣言した。

 372便では、機内の気圧を一定に保つ「与圧システム」の不具合を示す注意灯が複数回点灯したため、予定より早めに高度を下げながら運航を続けていた。宣言後、高度約3000メートルで機内の気圧が正常に戻り、宣言を解除。午前11時に愛知・中部空港に着陸した。