万博で水と空気の大切さを発信 サントリー、ダイキン工業など次世代向けプログラム

AI要約

サントリーホールディングス(HD)とダイキン工業、KCJグループは、2025年大阪・関西万博会場で子供らが水と空気の大切さを学び、SDGsプログラムを共同実施する。プログラムでは子供らが自然を体験し、世界へ向けた提言をまとめ、会場で発信する。

プログラムは鳥取県でのフィールドワークから始まり、約1年間を通して水と空気の循環などを研究。最終的には万博会場で「こどもサミット」を開催し、提言を発表する予定。

参加対象は小学4年生から中学2年生までで、募集期間は今月25日から7月21日。サントリーHDとダイキン工業の共同プロジェクトは今回が2弾目で、将来的に第3弾も検討中とのこと。

サントリーホールディングス(HD)とダイキン工業、KCJグループ(東京都中央区)の3社は24日に大阪市内で会見し、子供らが水と空気の大切さを学び、2025年大阪・関西万博会場でメッセージを発信するSDGs(持続可能な開発目標)プログラムを共同実施すると発表した。自然を体験し、約1年間を通して子供ら自身で世界へ向けた提言をまとめ、開幕中の万博会場で発表する。小中学生を対象に25日から参加者を募る。

プログラムは万博開幕に先駆け今年8月に始める。サントリーHD、ダイキン工業がともに自社施設を置く鳥取県でフィールドワークを実施。子供向け職業体験施設「キッザニア」運営のKCJグループがこれまでの知見を生かし、企画や運営面で協力する。

奥大山の森や「山陰海岸ジオパーク」での体験やオンライン学習など全7回、約1年をかけて水と空気が自然を循環する仕組みなどを研究。その集大成として「こどもサミット」(仮称)を万博会場で開催、得た気づきや意見を提言として発表する計画だ。

サントリーHDの前波(まえば)美由紀大阪・関西万博準備室長は「一方的に教えられるのではなく、子供が自ら見つけ出すことが大事」と話す。ダイキン工業の吉沢正人CSR・地球環境センター担当部長は「新たな価値創造につながるキーワードが見つかれば」と期待する。

参加対象は小学4年生から中学2年生(募集時点)まで、定員は24人。専用ウェブサイト(https://www.kidzania.jp/outof/news/15904)で今月25日から7月21日午後11時59分まで募る。

一方、大阪・関西万博でサントリーHD、ダイキン工業が共同するのはこれで2弾目となるが「第3弾も検討中」(サントリーHD)という。(田村慶子)