栃木県市貝町でサシバ写真展 繁殖地、越冬地の姿並ぶ、鹿児島県・宇検村でのサミット開催へ友好深める

AI要約

栃木県市貝町で開催された猛禽類サシバの合同写真展について。2025年の「国際サシバサミット」に向けた機運醸成が行われ、サシバを通じて両町村が友好を深める。

サシバは渡り鳥であり、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。保全と啓発を目的とした「国際サシバサミット」は2019年に開催された。

写真展では、宇検村と市貝町の2人の写真家がサシバを撮影し、繁殖地の様子や自然を捉えた作品を展示。サミット開催に向けた交流が進められている。

栃木県市貝町でサシバ写真展 繁殖地、越冬地の姿並ぶ、鹿児島県・宇検村でのサミット開催へ友好深める

 栃木県市貝町の道の駅「いちかい」でこのほど、宇検村生勝出身の野鳥写真家、与名正三さんと同町の宇井恒雄さんが撮影した、猛禽類サシバの合同写真展が開かれた。2025年秋、宇検村で開催される「国際サシバサミット」の機運醸成に向け、国内有数の繁殖地として知られる市貝町が協力。両町村は2人が写したサシバを通し、友好を深めた。

 サシバは南西諸島、東南アジア方面で越冬する渡り鳥。奄美大島では冬鳥として知られ、春には夏鳥として本土へ渡来。環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定。保全と啓発を図る「国際サシバサミット」は2019年、市貝町で第1回目が開催された。

 写真展は宇検村が主催。村職員ほか、サミットの運営に携わる「日本野鳥の会」の遠藤孝一理事長も会場を訪れた。

 与名さんは上昇気流に乗る群れの様子を映した「タカ柱」をはじめ、奄美の自然を背景に収めたサシバの写真38点を出展。宇井さんは市貝町で農業を営む傍ら、畑近くを飛来するサシバたちを撮影。巣立ちの様子など繁殖地ならではの様子を捉えた写真約30点を披露した。

 与名さんは「サミット開催とともに、サシバと縁がある自治体同士で交流を図ることはとても大事。渡りの中継地である宮古島でも出展できれば」と話した。

 国際サシバサミットは来年10月25、26の両日、同村で開催予定。6回目を迎え、国内外からの来場者約500人を予定している。