11月の米利下げ完全に織り込む、CPI減速で-金利スワップ市場

AI要約

トレーダーらは、米CPIの鈍化を受けて11月の利下げを完全に織り込んでおり、年内に2回の利下げを予想している。

米国債は上昇し、利回りが低下。FOMCの政策決定を予測する契約ではより低い金利が織り込まれた。

クルーズ&アソシエーツのダニエル・マルホランド氏は、CPI統計を非常に弱いと評価し、9月の利下げの可能性を指摘。

(ブルームバーグ): トレーダーらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)による11月の利下げを再び完全に織り込んだ。年内2回の0.25ポイント利下げを予想している。5月の米消費者物価指数(CPI)統計でインフレの鈍化が示されたことが背景。

米CPIコア指数、2カ月連続でのインフレ抑制示す

CPIの発表を受けて米国債は上昇し、2年債利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.7%となった。FOMCの政策決定を予測するスワップ契約では、より低い金利水準が再び織り込まれた。また9月の利下げ確率は72%に上昇。5月の米総合CPIは前年同月比3.3%上昇と、前月(3.4%上昇)から伸びが鈍化した。

クルーズ&アソシエーツのシニアマネジングディレクター、ダニエル・マルホランド氏はCPI統計について、「非常に弱い」と指摘。「FOMCが9月に利下げする可能性は十分ある」と述べた。

原題:Traders Fully Price in November Fed Rate Cut After Cool CPI Data(抜粋)

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