趣味性がないからBEV化も早い! ジャパントラックショーは「電動トラック」花盛り!!

AI要約

2024年5月に横浜市で開催された「ジャパン・トラックショー2024」では、BEV(バッテリー電気自動車)と「2024年問題」が注目された。

日系トラックメーカーが積極的にBEVトラック車両を展示し、バスやタクシー、貨物車のBEV化が進んでいることが示唆された。

環境への配慮や騒音対策から、住宅街での走行を考えるとBEV化が今後ますます重要になると見られている。

趣味性がないからBEV化も早い! ジャパントラックショーは「電動トラック」花盛り!!

 2024年5月に横浜市で開催された「ジャパン・トラックショー2024」の会場内を歩いていると、業界としていま注目されているのが、「2024年問題」と「BEV(バッテリー電気自動車)」というのがよく伝わってきた。

 会場内では、UDトラックス、いすゞ、日野、三菱ふそうといった日系トラックメーカーがブースを構えていた。UDトラックスを除けば、いすゞならエルフEV、日野ならデュトロZEV、三菱ふそうならeキャンターといった、BEVトラック車両を積極的に展示していた。

 乗用車は別として、バスやタクシー、そして貨物車のBEV化は世界を見ても早いスピードで進んでいる(大型トラックはFCEVで進んでいるようだ)。日々走っているものであるから、そこからゼロエミッション化していけば、気候変動対策などにも非常に有効になるというもの。また、趣味性の高い乗用車とは異なり、「はたらくクルマ」はメインユーザーにとっては趣味性がほぼ介在しないので、周辺環境整備が進めば、BEV化するスピードも速まるといえるだろう。

 たとえば三菱ふそうではeキャンターのゴミ収集車が展示してあった。日野では宅配や通販デリバリーなどで使えそうなバンタイプに架装したデュトロZEVが目に留まった。

 あるブースで話を聞くと、その大きさからも「ラスト1マイル」での走行、つまり住宅街などでの走行を考えるとBEVという選択が、今後は目立ってくるのではないかとのことであった。それは「BEV=地球に優しい」というものよりもっと身近な話題が影響しているとのこと。それは騒音だ。

 筆者も一般的なアパートに住んでいるのだが、部屋にいると宅配便のトラックが来たのがエンジン音でわかる(エンジンを停止するときも結構な音がするので)。つまり、ディーゼルエンジン車の宅配トラックなどでは、住宅街で「エンジン音がうるさい」といった話も少なくないようなのだ。十分環境に配慮したクリーンなエンジンとなっている日本のディーゼルトラックだが、「BEV=ゼロエミッション」というインパクトも大きいようである。