午後3時のドルは155円半ばで売買交錯、日米中銀会合に警戒

AI要約

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの155円半ばで取引されている。米雇用統計や米消費者物価指数の発表、日米中銀会合を控えて通貨市場は緊張感を持っている。

通貨オプション市場ではドル/円の予想変動率が高水準に達し、円急騰の可能性に備えるムードが漂っている。リスクリバーサルがマイナス幅になり、円高進行を警戒する動きが強まっている。

市場では米国の利下げ見通しが重要であり、日銀の影響も注目されている。ドル/円やユーロ/ドルなどの通貨ペアは値動きが鈍く、様子見ムードが続いている。

午後3時のドルは155円半ばで売買交錯、日米中銀会合に警戒

Shinji Kitamura

[東京 7日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの155円半ばで取引されている。今夜に米雇用統計、来週に米消費者物価指数(CPI)の発表や日米中銀会合と相次ぐ重要イベントを前に、主要通貨は値動きが鈍った。

きょう日中のドルは155円半ばから後半で売買が交錯、前日利下げのあったユーロも1.08ドル後半で値動きの乏しい展開となった。米10年債利回りも2カ月ぶり低水準となる4.30%付近での横ばいが続き、見送りムードが優勢だった。

しかし、通貨オプション市場では日米中銀会合をまたぐドル/円の1週間物予想変動率(インプライド・ボラティリティー)は11%台と、介入と見られる円急騰が発生した5月上旬以来の高水準へ上昇。市場の緊張ムードが垣間見える動きとなった。

プットとコールのオプション価格差を示すリスクリバーサルはマイナス幅が1カ月ぶりの水準へ達し、目先は円高進行を警戒する動きが優勢であることを示している。市場では「日銀の国債購入減額が本格的な円高につながる可能性は低く、あくまで米国の利下げ見通しが鍵になる」(国内証券アナリスト)といった指摘が複数聞かれた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 155.51/155.52 1.0889/1.0893 169.36/169.39

午前9時現在 155.67/155.69 1.0890/1.0894 169.56/169.57

NY午後5時 155.60/155.63 1.0888/1.0892 169.44/169.48