〔NY外為〕円、156円台前半(6日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、円相場が1ドル=156円台前半で推移。 米雇用統計発表を控え、様子見ムードが広がっている。

米労働省が22万9000件の週間新規失業保険申請件数を発表し、2週連続の悪化が報告された。

米長期金利の低下や労働市場の軟化の兆しを受け、円相場は変動。次回の米雇用統計発表を待つムードが強い。

 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク外国為替市場では、翌7日に米雇用統計の発表を控え様子見ムードが広がる中、円相場は1ドル=156円台前半で推移している。午前9時現在は156円20~30銭と、前日午後5時(156円06~16銭)比14銭の円安・ドル高。

 米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件と、2週連続の悪化。件数は市場予想(ロイター通信調べ)の22万件を上回った。

前日公表されたADP全米雇用報告と併せて、労働市場の軟化の兆しを示唆する結果が続いたことで、米長期金利の指標である10年債利回りは一時低下。これを受けてドルが売られ、円はいったん155円88銭近辺に上昇したが、あと156円台前半に売り戻された。7日発表の米雇用統計の内容を見極めたいとの思惑から、積極的な商いは控えられているもようだ。

 欧州中央銀行(ECB)は6日の定例理事会で政策金利の0.25%引き下げを決めた。利下げは2019年9月以来4年9カ月ぶり。市場は予想通りの決定を受け、主要通貨に対してユーロ買いで反応した。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0880~0890ドル(前日午後5時は1.0864~0874ドル)、対円では同170円10~20銭(同169円67~77銭)と、43銭の円安・ユーロ高。