中国EVのNIO、第2四半期販売台数は倍増超見込む

AI要約

中国のEVメーカー、蔚来汽車は第2・四半期の販売台数が前年同期比2倍以上になる見通しを示し、黒字化に向けて努力を続けている。

安価なモデルの投入や人員削減などの施策を取り、業績向上に努めているNIOは新ブランド「楽道」を立ち上げ、テスラに対抗している。

三つ目の工場建設認可取得や販売価格競争激化を受け、NIOは今後の成長に期待を寄せている。

中国EVのNIO、第2四半期販売台数は倍増超見込む

[上海 6日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカー、蔚来汽車(NIO)は6日、第2・四半期の販売台数が前年同期比2倍以上の5万4000─5万6000台になるとの見通しを示した。同期の売上高もほぼ2倍の約23億ドルに達すると見込んだ。

創業9年目のNIOはまだ黒字化に至っておらず、第1・四半期は7億1800万ドルの赤字、2023年第4・四半期は7億7200万ドルの赤字を計上した。

NIOは販売台数で国内第8位。電池のレンタル利用料引き下げが奏功し、5月は同社ブランド車の販売台数が2万台を超えた。

中国で価格競争が激しくなる中、多くの同業他社と同様に、NIOも安価なモデルを投入して顧客層を拡大し、売り上げを伸ばしている。一方で人員を削減し、3年以内に業績に貢献しない長期事業は延期した。

ロイターは5日、NIOが国内3つ目となる工場建設の認可を取得し、これにより総生産能力が100万台に拡大して米テスラの上海工場に匹敵する規模になると報じた。

NIOは5月、低価格ブランド「楽道(オンボ)」を立ち上げ、最初のモデルとなるSUV(スポーツタイプ多目的車)「L60」を発表した。価格は21万9900元(3万0300ドル)からとなっており、中国での販売価格が24万9900元からのテスラのSUV「モデルY」に対抗する。

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