【タイ】4月の車販売21.5%減、展示会後も振るわず

AI要約
タイ国内の自動車販売が不振続き、2024年4月には前年比21.5%減の4万6,738台になった。日系メーカーが全体のシェアの79.1%を占める中、トヨタが最も販売台数が多かった。しかし、自動車展示・販売会での期待通りの回復は見られず、中国系メーカーも不振が続いている。販売数をブランド別に見ると、トヨタ、いすゞ、ホンダがトップ3を占め、日系メーカーの販売台数は前年比22.8%減少した。一方、フォードや中国の「MG(名爵)」は減少傾向にある中で比較的多くの販売を記録している。車種別では、乗用車、商用車、1トンピックアップの販売数がそれぞれ減少しており、特に1トンピックアップは34.0%の大幅な減少を記録している。全体としては、日系メーカーがシェアの大部分を占める中で不振が続いている。
【タイ】4月の車販売21.5%減、展示会後も振るわず

 タイ国トヨタ自動車(TMT)が5月31日に発表した2024年4月のタイの自動車販売数は、前年同月比21.5%減の4万6,738台だった。日系メーカーは全社マイナス、中国系も比亜迪(BYD)が半減するなど不振が継続。首都圏で4月7日まで開催された自動車展示・販売会「第45回バンコク国際モーターショー」で販売が上向くと期待されていたが、まだその兆しは見えない。

 ブランド別の販売数は、トヨタが0.7%減の1万9,422台でシェアトップ。いすゞが48.6%減の6,856台、ホンダが10.4%減の5,743台でこれに続いた。日系メーカーは合計で22.8%減の3万6,957台。計79.1%のシェアを占めた。

 日系以外では、フォードが29.8%減の2,016台。中国系の中では「MG(名爵)」が24.2%減の1,451台で最も多かった。BYDは48.5%減の897台、長城汽車(GWM)は45.2%減の792台とともにほぼ半減。一方、韓国の現代自動車は2.1倍の640台、中国「NETA」は20.0%増の390台と好調だった。

 1~4月の販売は、前年同期比23.9%減の21万494台。日系は27.3%減の16万1,965台だった。日系のシェアは76.9%、中国系4社は10.5%となっている。

 ■ピックアップは34%減

 4月の販売数を車種別に見ると、乗用車は14.4%減の1万7,288台、商用車は25.1%減の2万9,450台だった。1トンピックアップは34.0%減の1万7,689台。減少幅は前月から縮小したが、厳しい状況が続いている。

 1~4月では、乗用車が15.2%減の8万2,903台。商用車は28.7%減の12万7,591台だった。1トンピックアップは42.2%減の7万4,114台だった。

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