鉄鋼環境基金24年度 環境助成研究成果表彰 理事長賞に北大・野呂氏

AI要約

鉄鋼環境基金は第15回の環境助成研究成果表彰者を発表した。野呂真一郎教授が二酸化炭素分離材料の開発で理事長賞を受賞し、社会的意義の大きい研究成果として評価された。

研究では、多孔性金属錯体を利用して常温での効率的な二酸化炭素分離を実現。新規分離材料の開発に成功し、低エネルギー・低コストでの分離に貢献する成果となった。

鉄鋼環境基金が選出した他の賞には、技術委員長賞や鉄鋼技術賞もあり、研究者の努力と成果が称賛されている。

鉄鋼環境基金(理事長=朝比奈健・JFEスチール常務執行役員)は4日、第15回(2024年度)の環境助成研究成果表彰者3人を決定したと発表した。理事長賞、技術委員長賞、鉄鋼技術賞で各1人を選出。理事長賞は北海道大学大学院地球環境科学研究院の野呂真一郎教授が「柔らかい多孔性物質による高効率二酸化炭素分離材料の創製」の研究で受賞した。二酸化炭素を常温で分離脱離回収するために、構造相転移と吸着が同期したアミノ基修飾多孔性金属錯体を用いた新規分離材料を開発。「低エネルギー・低コストでの二酸化炭素分離に寄与する社会的意義の大きい研究成果」と評された。