【沸騰化の処方箋】現代版・ジャックと豆の木!? 驚異の成長を遂げる木が地球を守る

AI要約

地球の温暖化が進んでおり、二酸化炭素の排出が原因であることが指摘されている。

日本でも地球沸騰化による猛暑が続いており、新たな対策が必要とされている。

早成桐という木が地球沸騰化の対策として注目されており、成長早さとCO2吸収量の効率性が評価されている。

【沸騰化の処方箋】現代版・ジャックと豆の木!? 驚異の成長を遂げる木が地球を守る

いまや地球は“沸騰化”の時代に突入。日本でも夏に連日猛暑日が続くなか、この“沸騰化”を驚きの方法で食い止めようと対策が始まっていました。

そもそもなぜ、いま地球はアツくなっているのでしょうか。二酸化炭素の増加が原因と言われている地球の温暖化。東京大学の熊谷朝臣教授によると、人が活動する上で排出されるCO2は、発電や工場、自動車などから出る「産業活動」と木を伐採したり燃やす「森林破壊」の2つが原因とされています。

排出されたCO2は、「森林」「海」で吸収していますが、排出されるCO2の量が多すぎて、森林と海で吸収しきれていない分が大気に残ってしまう。その量が増えることで、地球が暑くなっているということです。

CO2の排出を削減したりもっと吸収できるよう対策が必要となる今。この“沸騰化”を、驚きの方法で食い止めようとする対策が日本で始まっていました。

地球沸騰化を食い止める救世主となるという木の苗を、中京テレビ・森田記者がデスクで育ててみました。葉はぐんぐん大きくなり、力強く枝を伸ばしていきます。1か月で10㎝ほど伸びるという、成長の早さが特徴だというこの木。1年経つと、天井を突き破るほどの高さになるのだそう。

木の正体を探るべく、森田記者が向かったのは静岡県菊川市。この木を育てている、「クール・アース」代表・橋本健二さんを訪ねました。橋本さんが案内したのは、8mを超える高さの木が育つエリア。なんと、この高い木の数々は、あの苗がたった1年11か月で育ったものなのです。

木の名前は「早成桐(そうせいぎり)」。アメリカで発見された桐のなかでも、特に成長が早い種で、橋本さんの会社では早成桐の生産から植林まで取り組んでいます。「地球環境について勉強して、自分としてもやれることはないかと探していたら、“早成桐”に出会った」と早成桐を知ったキッカケを話す橋本さん。

実は、一本の木が吸収できるCO2の量には限りがあります。そのため、適度に木を伐採し、新たな木を植えなければ森はCO2を吸収し続けることができません。圧倒的なスピードで育つ早成桐は、そのサイクルが早いため地球沸騰化対策の救世主になると期待されているのです。