カーギル、中国本土での鉄鋼取引を停止-景気下降で事業拡大に苦戦
米カーギルが中国本土での鉄鋼取引事業を停止した。中国の景気低迷に伴い、伸びが鈍化していた
カーギルの広報担当者は、オンショアの現物鉄鋼取引に関するモデルを最適化したと説明
中国は引き続きカーギルの金属事業の重要部分であり、世界的知見を活用して顧客にサービスを提供することにコミットしている
(ブルームバーグ): コモディティー商社の米カーギルは、中国本土での鉄鋼取引事業を停止した。不動産市場の低迷を受けて中国の景気が下降する中、同事業はここ何年にもわたって伸びが鈍化していた。
事情に詳しい複数の関係者によれば、カーギルは鉄鋼取引を今週停止した。情報が非公開であることを理由に匿名で語った。中国本土以外の鉄鋼事業には影響しないという。
カーギルの広報担当者ブリジット・クリステンソン氏は、「中国と世界の顧客に提供するわれわれの能力を最大限に発揮できるよう、オンショアの現物鉄鋼取引に関する当社のモデルを最適化する決定を下した」と、電子メールで説明した。
その上で、「中国は引き続きカーギルの金属事業の重要部分を占めており、トレーディングとリスク管理における当社の世界的知見を活用して中国の顧客に提供することにコミットしている」と付け加えた。
原題:Cargill Stops Trading Steel in China After Years of Slowdown (1)(抜粋)
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