「物価上昇上回る賃上げ定着させる」 政府「骨太の方針」の骨子案示す

AI要約

政府は経済財政諮問会議を開き、経済財政運営の指針を示しました。デフレ脱却のため物価上昇を上回る賃上げを推進。岸田総理は30年ぶりの高水準の賃上げを提唱。

骨子案では成長型の経済ステージへの移行を打ち出し、賃上げ実現の取り組みを強化。財政健全化の目標も着実に進める方針。

DXの推進やスタートアップ支援を掲げ、新たな経済ステージの実現を目指す。21日には「骨太の方針」を閣議決定予定。

政府は経済財政諮問会議を開き、経済財政運営の指針、いわゆる「骨太の方針」の骨子案を示しました。デフレの完全脱却に向け、物価上昇を上回る賃上げの定着を目指すとしています。

岸田総理

「新たなステージへの移行に向けては、30年ぶりの高水準の賃上げ、史上最高水準の設備投資。こうした前向きな流れを中小企業や地方経済においても実現し、来年以降、物価上昇を上回る賃上げを定着させていくことが必要」

骨子案では、デフレ脱却後の「成長型の新たな経済ステージへの移行」と打ち出し、持続的な賃上げ実現のための価格転嫁の徹底やリスキリングの拡充などを行うとしています。

また、財政健全化の指標となるプライマリーバランス=基礎的財政収支について、来年度の黒字化目標を堅持する方針です。

さらに、DX=デジタルトランスフォーメーションの加速やスタートアップの支援などを掲げ、「新たな経済ステージを実現する」としています。

政府は骨子案をもとに今月21日に「骨太の方針」を閣議決定する見通しですが、実際にどこまで実現できるかが焦点となります。