NATOのウクライナ紛争「参戦」望まず トルコ外相

AI要約

トルコ外相は、NATOのウクライナ紛争への参戦を望まないと表明

米国とドイツがウクライナに対する限定的なロシア領攻撃を容認

トルコはロシアとウクライナの関係を維持する綱渡り外交を続けている

【AFP=時事】米国やドイツがウクライナに対し自国供与の兵器を使った限定的なロシア領攻撃を容認したのを受け、トルコのハーカン・フィダン(Hakan Fidan)外相は5月31日、同国は北大西洋条約機構(NATO)のウクライナ紛争「参戦」を望まないとの考えを示した。

 フィダン氏はチェコの首都プラハでNATO外相会合に出席した後、「ウクライナへの支援継続とウクライナの(対ロシア)抑止力を支持するが、この戦争へのNATOの参戦は望まない」と主張。

 ウクライナ紛争が拡大し、より深刻な危機を招く可能性があると警告した。

 ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、トルコはロシアとウクライナ両国と関係を維持することで綱渡り外交を続けている。

 米政府は5月30日、ウクライナがロシアと国境を接するハルキウ(Kharkiv)州を防衛するため、ロシア領内から攻勢を強めている同国軍に対する米国供与の兵器を使った越境攻撃を容認した。これまでは、NATOとロシアの直接紛争につながる恐れがあるとの懸念から認めていなかった。

 ドイツも翌31日、ウクライナがドイツ供与の兵器でロシア領内の標的を攻撃することを認めた。【翻訳編集】 AFPBB News