宋永吉被告を保釈「裁判を誠実に受ける」 共に民主現金入り封筒ばらまき事件

AI要約

共に民主党前代表の宋永吉被告が疑惑の中で保釈されたことが発表された。

宋永吉被告は保釈後、報道陣に無罪を立証するために真摯に裁判に臨むと表明した。

ソウル中央地裁は保釈条件として保証金の支払いと特定の制限を課している。

宋永吉被告を保釈「裁判を誠実に受ける」 共に民主現金入り封筒ばらまき事件

 「共に民主党全党大会現金入り封筒事件」「『平和と暮らしの問題研究所(モクサ研)』違法政治資金授受事件」などの疑惑で逮捕・起訴された共に民主党前代表の宋永吉(ソン・ヨンギル)被告が30日に保釈された。

 宋永吉被告は同日午後5時4分ごろ、京畿道義王市のソウル拘置所から保釈された。同被告は報道陣に「保釈を決めてくれた裁判所に感謝申し上げる。誠実に裁判に臨み、最善を尽くして無罪を立証するよう努力する」と語った。この前日の裁判で、同事件の中核的な証人であるイ・ジョングン元共に民主党事務副総長が「後援金関連の報告をした」と証言したことについては「(元党事務副総長が提出したとされる音声ファイル)3万件は現金入り封筒事件と何の関係もないのに捜査に使われた。令状なしに任意で使ったのは違法収集の証拠だ」と述べた。現金入り封筒を宋永吉被告から受け取ったとされる尹官石(ユン・グァンソク)被告=元・共に民主党所属国会議員、逮捕・起訴=に検察が同日、懲役5年を求刑したことについては「ご存じのように間違っていることだ」と言いながらも「懲役刑で執行猶予を受けるべき事案だ」と語った。

 ソウル中央地裁刑事第21部(許京茂〈ホ・ギョンム〉裁判長)は同日、宋永吉被告の保釈請求を認めた。同被告は17日に保釈申請書を提出していた。

 宋永吉被告が保釈申請をしたのは今回が初めてではない。同被告は今年4月の国会議員総選挙を控えた2月26日、裁判所に不拘束裁判を求めたが、裁判所は3月29日に棄却していた。しかしこの日は保釈申請が認められ、宋永吉被告は昨年12月19日に身柄を拘束されてから163日ぶりに釈放されることになった。一審の身柄拘束期限が近づいた時点で同被告の釈放を許可したものだ。

 同地裁は保釈条件として保証金3000万ウォン(約340万円)を支払うよう命じた。宋永吉被告の住居を制限し、出廷および証拠隠滅・海外出国などに関する誓約書なども提出するよう言った。公判出席の義務を負い、出国ないし3日以上の旅行をする場合は事前に裁判所に申告した上で許可を受けなければならないという。さらに、同事件の関係者たちとどのような形であれ会ったり連絡したりしてはならず、連絡が来た場合はその事実や経緯・内容などを裁判所に直ちに知らせなければならないと明記されている。

イ・ミンジュン記者