トランプ氏が副大統領候補にJ・D・バンス氏を指名 どんな人物?

AI要約

トランプ前大統領が共和党の副大統領候補にJ・D・バンス上院議員を選出。バンス氏は自伝「ヒルビリー・エレジー」の著者であり、トランプ氏を積極的に支持していた。

バンス氏は苦境を抱えるラストベルトの状況を描いた自伝で有名になり、自身も薬物依存からの転落経験を持つ。海兵隊に入隊し、イエール大学を卒業した後、投資会社を経営してきた。

トランプ氏は膨大な素晴らしい候補者の中からバンス氏を副大統領に選出したと発表し、バンス氏は幼少期の経験からの成長ストーリーを持つ存在である。

トランプ氏が副大統領候補にJ・D・バンス氏を指名 どんな人物?

 11月の米大統領選に向け、共和党の指名候補になることが確実となっているトランプ前大統領は15日、副大統領候補にJ・D・バンス上院議員(39)を選んだ。自伝「ヒルビリー・エレジー」がベストセラーになり、上院議員に転じた人物だ。最近はトランプ氏を支持する姿勢を前面に出していた。

 トランプ氏は15日、バンス氏を副大統領候補に指名することを発表した。SNSに「熟考に熟考を重ね、多くの素晴らしい才能を考慮した結果、副大統領に最もふさわしい人物はJ・D・バンス上院議員だと判断した」と投稿した。

■著書で「繁栄から取り残された白人たち」を描く

 バンス氏は2016年に出版した自叙伝「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」(邦訳は光文社)で一躍有名になった。ラストベルト(さびついた工業地帯)の苦境を、母親の薬物依存のエピソードなどを盛り込みながら描き出した。

 バンス氏も「高校生の頃、薬物などで転落寸前だった」という。祖母の支援を受けて海兵隊に入り、オハイオ州立大を出た後、イエール大学のロースクールを卒業。シリコンバレーで投資会社を経営するに至った。